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日勤のみの高倍率求人を勝ち抜く! 「夜勤なし」をポジティブな志望動機に変える、看護師の書類作成術

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「生活リズムを整えて、健康的に働きたい」

「子供が小さいから、夜勤のない職場で家庭と両立させたい」

夜勤の負担から離れ、**「日勤のみ」**の職場への転職を希望する看護師さんは非常に多いです。

しかし、いざ求人を探し始めると、クリニックや訪問看護、デイサービスなどの「日勤常勤」枠は、驚くほど競争率が高いことに気づくはずです。

人気の日勤求人において、書類選考で落とされてしまう最大の原因。

それは、志望動機が**「夜勤をしたくないから(消極的理由)」**になってしまっていることです。

採用担当者は、「夜勤が嫌だからウチに来たのか(=仕事への意欲が低いのではないか)」と厳しくチェックしています。

本記事では、激戦の「日勤のみ」求人を勝ち取るために、「夜勤なし」という希望条件を「採用メリット」へと変換する、魔法の書類作成テクニックを解説します。


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1.なぜ「日勤のみ」は落ちやすい? 採用担当者の懸念を知る

まず、敵を知ることから始めましょう。

「日勤のみ希望」の応募者に対して、採用担当者が抱く懸念は以下の3つです。

  1. 「権利主張が強そう」
    • 「定時で帰ります」「残業はできません」と、自分の都合ばかり主張し、協力してくれないのではないか?
  2. 「体力がなさそう」
    • 夜勤ができないほど体が弱いのか? 忙しい日勤業務についてこれるか?
  3. 「給与への不満が出そう」
    • 夜勤手当がなくなって年収が下がった時に、「給料が安い」と文句を言ったり、すぐに辞めたりしないか?

書類選考を通過するためには、履歴書や職務経歴書の中で、これらの懸念を**「先回りして払拭」**する必要があります。

2.「夜勤が辛い」を封印せよ。志望動機のポジティブ変換術

志望動機に「夜勤が辛いので」「体力的に厳しくなったので」と書くのはNGです。

嘘をつく必要はありませんが、言い方を**「日勤だからこそできる看護(貢献)」**へと変換しましょう。

ケース①:生活リズムを整えたい場合

  • × NG(自分本位):「夜勤による不規則な生活で体調を崩しがちだったため、規則正しい日勤のみの勤務を希望しました。」
  • ◎ OK(貢献重視):「これまではシフト勤務で体調管理に苦労することもありましたが、今後は規則正しい勤務体系の中で、万全のコンディションで業務に集中し、長く安定して貴院に貢献したいと考えております。」
    • ポイント: 「自分の健康のため」ではなく「良いパフォーマンスを発揮するため」と言い換えます。

ケース②:子育て・家庭との両立の場合

  • × NG(条件ありき):「子供が小さく、夜は家にいなければならないため、日勤常勤を志望しました。」
  • ◎ OK(意欲重視):「現在は育児中ですが、限られた時間内での業務密度を高め、プロとして成果を出したいと考えています。貴院の『ワークライフバランスを重視する環境』であれば、家庭と仕事を両立しながらキャリアを継続でき、長期的に戦力になれると確信し志望いたしました。」
    • ポイント: 「配慮してください」ではなく「限られた時間で成果を出します」というプロ意識を見せます。

3.職種別:「日勤スキル」のアピールポイント

「日勤のみ」の職場といっても、クリニック、訪問看護、介護施設など様々です。

それぞれの職場で求められる**「日勤ならではのスキル」**を職務経歴書で強調しましょう。

① クリニック・外来(求められるのは「スピード」と「接遇」)

病棟と違い、患者様の回転が速く、待ち時間へのクレームも発生しやすい現場です。

  • アピール文例:「病棟勤務では、多重課題の中でも優先順位を瞬時に判断し、医師の診療介助や処置をスムーズに行う**『段取り力』を磨いてまいりました。また、不安な患者様への声かけなど『接遇』**にも力を入れており、貴院でも患者様に選ばれるクリニック作りに貢献します。」

② 訪問看護(求められるのは「判断力」と「生活支援」)

医師がそばにいないため、一人で判断する力が必要です。また、日中の生活そのものを支える視点が重要です。

  • アピール文例:「病棟での退院支援を通じ、『生活の場』で療養することの重要性を痛感しました。これまでの臨床経験で培ったアセスメント能力を活かし、利用者様が住み慣れた自宅で安心して過ごせるよう、自律的に判断し行動できる看護師を目指します。」

③ 透析・検診・内視鏡(求められるのは「専門性」と「正確性」)

ルーチンワークが多い一方、専門的な機械操作や正確な手技が求められます。

  • アピール文例:「決められた時間内で安全かつ正確に業務を遂行する**『正確性』**には自信があります。専門性の高い機器の操作や手技の習得にも意欲的に取り組み、早期に即戦力となれるよう努めます。」

4.「給料が下がっても大丈夫」と匂わせる

採用担当者の「すぐに辞めないか?」という不安を消すための裏ワザです。

夜勤手当がなくなることで年収が下がることを、**「理解し、納得している」**と書類の端々で匂わせましょう。

  • 本人希望欄への記載例:「貴院の規定に従います。夜勤手当等がない分、給与額が前職より下がることは承知しております。それ以上に、日勤業務を通じて長くキャリアを築ける環境に魅力を感じております。」

この一言があるだけで、「覚悟が決まっている人だ」と判断され、通過率はグッと上がります。

5.まとめ:「日勤のみ」は逃げではなく「攻め」の選択

「日勤のみ」の求人への転職は、決して楽な道への逃げではありません。

限られた時間の中で、高いパフォーマンスを発揮し、長く働き続けるための**「攻めの選択」**です。

  1. 「夜勤が嫌」ではなく「日勤で貢献したい」と書く。
  2. 応募先に合わせた「日勤スキル(スピード・判断力)」をアピールする。
  3. 「長く働く覚悟」を見せて、採用側の不安を消す。

この3つの戦略を持って応募書類を作成すれば、高倍率の求人であっても、採用担当者はあなたの書類を「その他大勢」とは別にしてくれるはずです。

自信を持って、新しい働き方への一歩を踏み出してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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