お役立ち情報
PR

看護師の転職で「キャリアプラン」なんてない?書類選考で評価される書き方と、採用担当者が知りたい本音

keireki0530
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

「履歴書や面接で『今後のキャリアプラン』を聞かれるのが苦手」

「特にやりたい専門分野があるわけじゃない。ただ平穏に働きたいだけなのに…」

転職活動において、志望動機と並んで看護師を悩ませるのが「キャリアプラン」です。

「認定看護師になりたい」「管理職になりたい」といった明確な目標がある人は少数派で、多くの人は「長く安定して働きたい」というのが本音ではないでしょうか。

しかし、応募書類に「特にありません」と書くわけにはいきません。

実は、採用担当者が求めているキャリアプランは、必ずしも「キラキラした夢」ではありません。彼らが知りたいのは、**「うちの病院で長く活躍してくれるイメージが、あなた自身の中で湧いているか」**という一点です。

本記事では、立派な目標がなくても書ける、書類選考を突破するための「等身大のキャリアプラン」の作り方について解説します。

スポンサーリンク

1.なぜ採用担当者は「先の未来」を聞きたがるのか

書き始める前に、相手の意図を知っておきましょう。採用担当者がキャリアプランを質問する理由は、主に以下の2つです。

① 「ミスマッチ」による早期離職を防ぎたい

例えば、「将来は在宅医療に関わりたい」というプランを持っている人が、急性期バリバリの救命センターに応募してきたらどうでしょう。「この人は数年で辞めるだろうな」と判断されます。

病院が提供できる環境と、あなたの目指す方向がズレていないかを確認するための質問です。

② 「成長意欲」と「定着性」を見ている

「プランがない」=「言われた仕事しかしない(受け身)」と捉えられがちです。

逆に、「3年後にはこうなっていたい」と語れる人は、目標に向かって自走できる人材であり、かつ3年以上は辞めずにいてくれるだろうという安心材料になります。

2.「3年・5年・10年」のタイムラインで埋める公式

ゼロから作文をする必要はありません。以下のタイムラインの公式に、自分の言葉を当てはめていくことで、説得力のあるキャリアプランが完成します。

  • 【1年後(短期)】:業務への適応
    • 「まずは貴院の業務フローを確実に習得し、一日も早くチームの一員として独り立ちします。」
  • 【3年後(中期)】:役割の拡大・リーダーシップ
    • 「プリセプターや委員会活動にも積極的に携わり、後輩育成や組織全体の質向上に貢献できる存在を目指します。」
  • 【5年〜10年後(長期)】:専門性の発揮・組織の中核
    • 「特定の分野(〇〇看護)の知識を深め、スペシャリストとして、あるいはジェネラリストとして、現場を牽引できる看護師になりたいと考えています。」

この「適応→貢献→牽引」の流れは、どの病院・施設でも通用する王道の構成です。

3.タイプ別・キャリアプランの書き方例文

「専門資格を目指す」以外にも、キャリアプランにはいくつかの型があります。自分の志向に近いものを選んでアレンジしてください。

タイプA:スペシャリスト志向(資格取得)

特定の領域を極めたい人向けです。

「貴院で循環器看護の経験を積み、将来的には心不全看護認定看護師の資格取得を視野に入れています。専門性を高めることで、患者様の重症化予防や、退院後の生活指導において中心的な役割を果たしたいと考えています。」

タイプB:ジェネラリスト志向(現場力重視)

特定の科に絞らず、幅広く対応できるようになりたい人向けです。

「特定の分野に偏るのではなく、どのような疾患の患者様にも的確に対応できる『フィジカルアセスメント能力』を磨きたいです。急変時の対応はもちろん、日々の小さな変化に気づける観察力を養い、チームから信頼される現場のリーダーを目指します。」

タイプC:ワークライフバランス・定着志向

長く穏やかに働きたい人向けです。「楽をしたい」ではなく「長く貢献したい」と言い換えます。

「ライフステージの変化があっても、看護師としてのキャリアを途切れさせることなく長く働き続けたいと考えています。そのためにも、限られた時間内で成果を出せる業務効率化のスキルを身につけ、貴院の長期的な戦力として定着することを目指します。」

4.「特にやりたいことがない」場合の対処法

「本当に何も思いつかない」という場合でも、嘘の目標をでっち上げるのは危険です(入職後に「認定看護師目指すって言ってたよね?」とプレッシャーをかけられます)。

その場合は、**「今の自分に足りないものを埋める」**ことをプランにしましょう。

  • 「前職では慢性期が長く、手技に不安があるため、貴院で基礎看護技術を学び直したい」
  • 「これまでは自分の業務で精一杯だったが、今後は周囲を見てサポートできる広い視野を持ちたい」

これらも立派なキャリアプランです。「現状の課題」と「それをどう克服したいか」を書くことで、謙虚さと向上心をアピールできます。

5.キャリアプランは「契約書」ではない

応募書類に書いたキャリアプランは、絶対守らなければならない契約書ではありません。働いているうちに興味関心が変わるのは当然のことです。

重要なのは、**「現時点で、自分の将来について真剣に考えている姿勢」**を見せることです。

「とりあえず働ければいい」というスタンスではなく、「貴院という環境を使って、私はこう成長し、貢献していきたい」という意思表示をする。

その前向きな姿勢こそが、採用担当者が最も見たいものであり、書類選考を通過する鍵となります。

応募書類の作成を専門家へ相談して転職成功
サイトの目的や、書類作成アドバイスを詳しく知る

応募書類マスター

応募書類マスター
サイトの目的
応募書類マスター
応募書類作成のアドバイス
転職活動の状態ごとに、必要な知識を学べる

おすすめ転職支援サイト

キャリアプランの相談
キャリアプラン案内所
面接のアドバイス
面接のトリセツ
年収交渉アドバイス
給与交渉ナビ
ABOUT ME
ライト
ライト
キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
※当サイト記事はリンクフリーです。ご自身のサイトへ自由にお使い頂いて問題ありません。ご使用の際は、文章をご利用する記事に当サイトの対象記事URLを貼って頂ければOKです。
記事URLをコピーしました