「看護師なのに転職で落ちる」はなぜ起きる?不採用の理由を解明し、書類選考を確実に突破する5つの見直しポイント
「看護師は人手不足だから、応募すればどこでも受かるはず」
そう思って転職活動を始めたものの、まさかの不採用通知が届き、ショックを受けている方は少なくありません。
「私には看護師としての価値がないのだろうか」「年齢のせいだろうか」と自分を責めてしまう前に、まずは冷静に原因を分析する必要があります。
実は、看護師の転職で落ちるケースの多くは、能力不足ではありません。「伝え方(書類の書き方)」のミスや、**「相手が求めているものとのズレ(ミスマッチ)」**が原因であることがほとんどです。
本記事では、売り手市場と言われる看護業界において「なぜか選考に落ちてしまう」原因を解明し、書類を見直して合格率を高めるための具体的な対策について解説します。
1.看護師不足でも「誰でもいい」わけではない
まず大前提として、病院側は「看護師免許を持っていれば誰でもいい」とは考えていません。
早期離職を防ぎ、現場のチームワークを維持するために、採用基準は年々厳しくなっています。特に人気の病院や好条件のクリニックでは、数十倍の倍率になることも珍しくありません。
不採用の通知は、「あなたの人格否定」ではなく、単に**「今の病院の状況と、あなたの条件が合わなかっただけ」**というマッチングの問題です。まずは気持ちを切り替え、次の戦略を練ることが重要です。
2.書類選考で「落ちる人」に共通する5つの原因
書類選考で落ちてしまう場合、採用担当者はあなたの「スキル」を見る前に、書類上の「マナー」や「熱意」で不採用を決めている可能性があります。以下の項目に当てはまっていないか確認してください。
① 志望動機が「使い回し(コピペ)」である
どの病院にも通用する「貴院の理念に共感し、地域医療に貢献したい」という定型文は、採用担当者にすぐに見抜かれます。「うちじゃなくてもいいよね」と判断され、不採用の最大の原因になります。
② 退職理由が「ネガティブ」または「他責」
「給料が安い」「人間関係が悪い」「残業が多い」といった不満をそのまま書いていませんか? 事実であっても、それを書類に書くと「不満が多い人」「入職してもまた文句を言って辞める人」というレッテルを貼られます。
③ 「自分本位」な条件ばかり書いている
「夜勤はできません」「残業はなしでお願いします」「年収は〇〇万円以上希望」など、自分の要望ばかりを並べていませんか? 権利を主張するのは内定をもらってからです。書類の段階では「貢献できること」を中心に書くのが鉄則です。
④ 応募先のニーズと「スキル」がズレている
例えば、慢性期病院の求人に対して「救急対応のスキル」ばかりをアピールしたり、美容クリニックに対して「病棟での看取りの経験」を長々と書いたりしていませんか? 相手が欲しがっているスキルに合わせて、自分の経歴を翻訳して伝える必要があります。
⑤ 基礎的なマナーの欠如
誤字脱字が多い、修正テープを使っている、証明写真が暗い・私服・スナップ写真の切り抜きである、といったケースです。看護師は「正確性」が求められる仕事なので、書類の不備は致命的なマイナス評価になります。
3.「落ちる書類」を「受かる書類」に変える修正テクニック
では、具体的にどのように書き直せばよいのでしょうか。よくある失敗例(Before)と、改善例(After)を比較します。
志望動機の修正
- Before(落ちる例):「貴院は教育体制が整っており、スキルアップできる環境だと思い志望しました。」(→「勉強させてもらう」という受け身の姿勢が見える)
- After(受かる例):「前職では教育係として新人指導に携わってきましたが、より専門的な指導スキルを身につけたいと考えておりました。貴院のクリニカルラダー制度やPNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)の運用実績に魅力を感じ、自身の経験を活かしつつ、組織全体の看護の質向上に貢献したいと考え志望しました。」(→「貢献」をセットにすることで、即戦力としてアピールする)
自己PRの修正
- Before(落ちる例):「明るく元気な対応を心がけています。体力には自信があります。」(→抽象的で、プロとしてのスキルが見えない)
- After(受かる例):「私の強みは、多忙な状況下でも優先順位を見失わない『状況判断力』です。前職の急性期病棟では、常に変化する患者様の状態をアセスメントし、医師や多職種へ的確に情報を共有することで、チーム医療の円滑な進行に努めました。」(→具体的な行動特性を示すことで、現場での活躍をイメージさせる)
4.面接で落ちる場合は「第一印象」と「会話」を見直す
書類は通るのに面接で落ちる場合は、対面でのコミュニケーションに課題があるかもしれません。
- 表情と身だしなみ: マスクをしていても分かる笑顔や、清潔感のある髪型・服装は基本です。
- 会話のキャッチボール: 聞かれたことに対して長く喋りすぎたり、逆に一言で終わらせたりしていませんか? 相手の質問の意図を汲み取り、的確に返す練習が必要です。
- 逆質問の準備: 「最後に何か質問はありますか?」と聞かれた際、「特にありません」と答えると意欲が低いと思われます。「入職までに勉強しておくべきことはありますか?」など、前向きな質問を用意しておきましょう。
5.「落ちること」を恐れず、数社に応募してリスク分散を
どんなに優秀な看護師でも、病院との相性やタイミング(欠員状況)によっては落ちることがあります。
「1社落ちたからもうダメだ」と落ち込むのではなく、「縁がなかっただけ」と割り切り、次へ進むメンタリティが大切です。
また、精神的な余裕を持つためにも、最初から1社に絞り込まず、2〜3社を並行して受けることをお勧めします。複数の選択肢を持つことで、「ここがダメでも次がある」という安心感が生まれ、結果的に面接でもリラックスして本来の自分を出せるようになります。
転職活動は、あなたを評価してくれる場所を探す旅です。一度や二度の不採用にめげず、応募書類を磨き直し、あなたを必要としてくれる職場との出会いを手繰り寄せてください。





