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9月入職は「第二の転職シーズン」。ボーナスを確保し、ライバル不在の好条件求人を勝ち取る書類作成術

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看護師の転職市場において、4月に次ぐ大きな波が来るのが「9月」です。

夏のボーナス支給後に退職するスタッフが増えるため、病院側は欠員補充のために採用活動を活発化させます。また、4月入職の新人が早期離職してしまった穴を埋めるための「急募求人」が出るのもこの時期の特徴です。

求職者にとっては、「夏のボーナスをしっかり貰ってから辞められる」「4月ほどライバルが多くないため、じっくり選べる」という大きなメリットがあります。

しかし、9月入職には「即戦力」が強く求められるという側面もあります。新卒と一緒に研修を受ける4月とは異なり、現場へすぐに馴染む適応力が必要だからです。

本記事では、9月転職のメリットを最大限に活かし、採用担当者に「この時期に来てくれて助かった」と思わせるための、戦略的な応募書類の作成術について解説します。

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1.9月の求人が「狙い目」である理由

「9月の求人は、4月の残り物ではないか?」と心配する必要はありません。むしろ、経験者にとっては4月よりも好条件で転職できるチャンスがあります。

  1. ボーナス退職の補充による「計画的採用」6月末〜7月の賞与支給後に退職する看護師は非常に多いです。病院側もそれを織り込み済みで、秋からの体制強化のために経験者を募集します。これらは欠員補充とはいえ、計画的な採用枠であることが多いです。
  2. 4月入職者の早期離職による「緊急採用」4月に入職した新卒や中途採用者が、ゴールデンウィーク明けや夏の時期に退職してしまったケースです。病院側は「教育コストをかけたのに枠が空いてしまった」と困っているため、経験豊富な中途採用者への期待値が高く、採用ハードルが下がっている場合があります。
  3. 下半期に向けた体制強化10月からの下半期スタートに向け、9月中に人員を整えておきたいというニーズがあります。

2.「ボーナス後の退職」をポジティブな区切りに見せる

9月入職希望者の多くが、前職で夏のボーナスを受け取ってから退職しています。採用担当者もそれは百も承知ですが、志望動機や退職理由で「ボーナスを貰ってから辞めたかったので」と正直に書くのはNGです。

お金ではなく、**「業務上の責任」と「区切りの良さ」**を強調して書き換えます。

志望動機・退職理由の書き換えテクニック

  • 【NG:お金重視】「夏の賞与を受け取り、経済的な目処が立ったため転職を決意しました。」
  • 【OK:責任感重視】「現職では、上半期の係活動や新人指導の役割を一通り全うし、業務の引き継ぎも完了いたしました。下半期が始まる前のこのタイミングで、以前より志望していた貴院にて心機一転、新たなキャリアをスタートさせたいと考え、9月入職を志望しました。」

ポイントは、**「上半期の役割を全うした」**という表現を使うことです。これにより、「ボーナス目当て」という印象を消し、「責任を持って仕事をやり遂げる人」というポジティブな印象に変換できます。

3.職務経歴書は「OJTで即動ける」ことを証明する

4月入職と違い、9月入職には手厚い集合研修がないことが一般的です。現場でのOJT(実務を通じた指導)が中心となるため、採用担当者が最も懸念するのは「教える手間がかからないか」という点です。

職務経歴書では、**「自走力(自分で考えて動く力)」**をアピールします。

アピールすべき要素

  1. 基本手技の自立「採血、ルート確保、導尿などの看護技術は全て自立しています」と明記し、教育不要であることを伝えます。
  2. 適応力の高さ「前職では応援ナースとして、異なる環境でも即座に業務に入り貢献しました」「電子カルテのメーカーが異なる病院への転職経験があり、新しいシステムの習得も早いです」といった、環境変化への強さを記載します。
  3. 即戦力となる経験領域応募先と似た診療科や規模の経験があれば、それを強調します。「同規模の外科病棟での経験があるため、入職初日から夜勤以外の業務はスムーズに遂行可能です」と具体的に伝えます。

4.自己PRは「中途半端な時期」を逆手に取る

9月という年度の途中から入職することに対し、遠慮する必要はありません。むしろ「この時期だからこそ貢献できる」という強気な姿勢が評価されます。

<自己PRの例文>

「私の強みは、状況を素早く把握し、チームの穴を埋める『対応力』です。

年度途中での入職となりますが、現場の皆様が多忙であることは理解しております。まずは受け身にならず、自分から積極的に業務フローやルールを習得し、一日も早く戦力となるよう努めます。

また、前職で培った新人指導の経験を活かし、4月入職の新人スタッフのフォローにも回りながら、チーム全体の負担軽減に貢献したいと考えております。」

このように、**「4月入職の新人のフォローもできる」**という視点を入れると、現場の師長から非常に喜ばれます。

5.9月入職を逃さないためのスケジュール

9月1日入職を目指す場合、逆算して動く必要があります。お盆休み(夏期休暇)を挟むため、選考が停滞するリスクも考慮しましょう。

  • 6月〜7月上旬: 情報収集、自己分析、応募書類作成
    • ボーナス額が確定したら、すぐに動き出します。
  • 7月中旬〜8月上旬: 応募、面接
    • お盆期間中は病院の事務部門が休みになることが多いため、面接日程の調整が難航しがちです。8月上旬までには面接を終えるペースが理想です。
  • 8月中旬〜下旬: 内定、入職手続き、現職の退職
    • 現職への退職願は、通常1ヶ月前までです。9月1日入職なら、7月末までには退職の意思を伝えておく必要があります。

9月の転職は、ボーナスという経済的な余裕を持ちつつ、比較的ライバルの少ない環境でじっくりと職場を選べる「賢い選択」です。即戦力性と責任感を書類でアピールし、実りのある秋のスタートを切ってください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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