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入職して3日以内に退職。履歴書に書くべき?「なかったこと」にできる境界線と書類作成の緊急マニュアル

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「入職したばかりだけど、話が違いすぎて辞めてしまった」

「たった3日で退職した職歴なんて、履歴書に書いたらどこも受からないのでは?」

看護師の転職において、入職直後の「リアリティショック」や「労働条件の相違」により、数日(3日以内)で退職に至るケースは稀ではありません。この時、求職者を最も悩ませるのは、**「この3日間の職歴を履歴書に書く義務があるのか」**という問題です。

結論から言えば、3日以内の退職であれば、条件次第で「職歴として書かない(なかったことにする)」という選択が可能な場合があります。しかし、判断を誤ると「経歴詐称」のリスクを背負うことになります。

本記事では、3日以内の超短期離職における履歴書の扱い方と、次の転職を成功させるための書類作成術について解説します。

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1.「3日間の職歴」を書く・書かないの判断基準

履歴書に書くべきかどうかを決める唯一にして最大の基準は、**「社会保険(雇用保険・健康保険・厚生年金)の加入手続きが行われたかどうか」**です。

ケースA:手続きがまだ行われていない場合(書かない選択が可能)

入職して3日以内であれば、事務手続きが間に合っておらず、まだ保険証の発行申請や雇用保険の資格取得手続きが行われていないケースが多いです。

退職を申し出る際に、**「社会保険の加入手続きを停止(取り消し)してください」**と依頼し、それが受理されれば、公的な記録上、あなたはその病院に在籍していなかったことになります。

この場合、履歴書には記載せず、「空白期間」として扱うことが可能です。

ケースB:手続きが完了してしまった場合(書く必要がある)

電子申請などで即日手続きが行われ、すでに雇用保険などの加入履歴が残ってしまった場合は、履歴書に記載する必要があります。

隠して次の職場に入職しても、雇用保険被保険者証の提出や年末調整の際に、加入日のデータから「前職の存在」が確実に発覚します。「経歴詐称」のリスクを避けるため、正直に記載しましょう。

2.履歴書に書かない場合(空白期間)の戦略

手続きが取り消され、履歴書に書かない(職歴を省略する)場合でも、面接や書類上の整合性に注意が必要です。

空白期間の説明を準備する

3日間だけであれば、前職からの「離職期間(就職活動期間)」の一部として説明がつきます。「この期間は何をしていましたか?」と聞かれた場合、わざわざ「3日で辞めました」と言う必要はありません。

「自分に合う職場を慎重に探しており、施設見学や情報収集を行っていました」と、継続して転職活動を行っていたというスタンスで回答するのが無難です。

3.履歴書に書く場合の「傷を浅くする」書き方

保険手続きが完了しており、履歴書に書かざるを得ない場合でも、書き方を工夫することでネガティブな印象を最小限に抑えることができます。

職務経歴書には「詳細」を書かない

3日間の勤務で身についたスキルなどありません。職務経歴書のメインスペースは、その前の「経験が長い職場」のアピールに使ってください。

今回の3日間の職歴については、経歴の最後に**「〇年〇月 入職(※労働条件の相違により〇日後に退職)」**と一行だけ事実を記載するにとどめます。ダラダラと言い訳を書く方が印象が悪くなります。

退職理由は「やむを得ない事情」に絞る

3日で辞めた理由が「雰囲気が合わなかった」では忍耐力を疑われます。3日という短期間での決断を正当化できるのは、**「契約違反」「重大なミスマッチ」**だけです。

  • 労働条件の相違:「面接時に提示された勤務条件(給与・休日・勤務地など)と、入職後の実態に重大な乖離があり、生活設計が困難となったため、早期に辞退いたしました。」
  • 倫理的・安全的な問題:「医療安全管理体制に重大な懸念があり(無資格者による処置など)、自身の看護師免許と責任を守るために、やむを得ず退職を決断いたしました。」

4.「過去3日間以内」の新着求人を狙うスピード戦略

3日で退職してしまった直後は、「次は失敗できない」と慎重になりがちですが、時間をかけすぎると「ブランク」が長くなり不利になります。

実は、転職サイトなどで**「過去3日間以内」に掲載されたばかりの新着求人**は、採用意欲が高く、狙い目であることが多いです。

失敗を取り返すための「即レス」書類作成

新着求人にすぐに応募するためには、ベースとなる書類を完成させておく必要があります。

  1. 志望動機のテンプレート化:「貴院の〇〇(理念や教育体制)に惹かれました」の部分以外、自分の看護観や強みの部分は固定して作っておきます。
  2. 短期離職の反省文:もし今回の退職理由を聞かれたら、「情報収集不足を反省し、今回は〇〇を重視して選びました」と即答できるよう準備しておきます。

5.3日間の失敗は「誤差」にできる

長い看護師人生において、3日間のつまづきは「誤差」のようなものです。最も重要なのは、「社会保険の手続き状況」を確認し、履歴書に書くかどうかの正しい判断を下すことです。

もし「なかったこと」にできるなら、気持ちを切り替えて次の応募に集中してください。もし書く必要があるなら、正直に事実を伝え、「次は長く働く」という覚悟を示すことで、リカバリーは十分に可能です。焦って妥協せず、今度こそ長く働ける職場を見極めてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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