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職務経歴書の「活かせるスキル」はこう書く。採用担当者の目に留まるフォーマットと具体例

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職務経歴書を作成する際、多くの人が悩み、そして差がつくのが「活かせる知識・スキル」の欄です。単に保有資格を羅列するだけの場所ではありません。ここは、あなたの実務能力が一目で伝わるように整理された「カタログ」であり、採用担当者が「求めている人材とマッチするか」を瞬時に判断するための重要なエリアです。

どのフォーマットを選び、どのようにスキルを記載すれば書類選考の通過率が上がるのか。ここでは、スキルの棚卸し方法から、採用担当者に響く具体的な書き方、フォーマットへの落とし込み方について解説します。

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スキル重視なら「キャリア式」フォーマットが有利

職務経歴書のフォーマットには大きく分けて「編年体式(時系列)」と「キャリア式(職能別)」があります。もしあなたがエンジニアやクリエイター、コンサルタントといった専門職であり、特定の技術や知識を強くアピールしたいのであれば、迷わず**「キャリア式」**のフォーマットを選ぶことをおすすめします。

キャリア式は、時系列ではなく「スキル」や「プロジェクト」単位で経歴をまとめる形式です。「Webアプリ開発経験」「インフラ構築経験」といった見出しを立てて記載するため、あなたの強みがダイレクトに伝わります。

一方で、営業職や事務職など、一般的な職種の場合は標準的な**「逆編年体式(直近から書く形式)」**を使用します。その場合でも、経歴欄とは別に独立した「活かせる知識・スキル」という項目(ボックス)を設けることで、埋もれがちな強みを際立たせることができます。

採用担当者が評価するスキル欄の書き方3つの鉄則

フォーマットの中にスキル欄を作ったら、以下の3つのルールに従って内容を埋めていきます。抽象的な表現は避け、客観的な事実を並べることが重要です。

1. カテゴリ分けして箇条書きにする

ダラダラと文章で書くのはNGです。採用担当者は忙しいため、パッと見て内容が入ってくる「箇条書き」が好まれます。さらに、以下のようにカテゴリ分けをして整理します。

  • PCスキル・テクニカルスキル(Word、Excel、プログラミング言語など)
  • 語学力(英語、中国語など)
  • 専門知識・資格(簿記、宅建など)
  • ヒューマンスキル(マネジメント、交渉力など)

2. 具体的なレベル感を「数字」と「バージョン」で示す

単に「Excelが使えます」では不十分です。「VLOOKUP関数を用いたデータ集計が可能」「マクロ(VBA)による業務自動化経験あり」など、具体的な操作レベルを記載します。エンジニアであれば、「Java(経験3年)」「AWS(構築・運用経験あり)」のように、経験年数やバージョン、フェーズまで記載することで即戦力性が伝わります。

3. 資格は正式名称で、取得年月も添える

「普免」ではなく「普通自動車第一種運転免許」、「英検2級」ではなく「実用英語技能検定2級」と正式名称で記載します。また、現在勉強中のスキルについても「〇〇資格取得に向けて学習中(〇月受験予定)」と書くことで、意欲の高さをアピールできます。

職種別・スキル欄の記載実例

職種によって、フォーマットに盛り込むべきスキルの優先順位は異なります。

【営業・販売職の場合】

対人スキルや数字を作る力を強調します。

  • 営業スタイル:新規開拓、ルート営業、ソリューション提案
  • PCスキル:PowerPoint(顧客向け提案資料の作成)、Excel(売上管理・分析)
  • 実績:予算達成率、昨対比、社内表彰歴(MVPなど)

【事務・管理部門の場合】

正確性と効率性を重視します。

  • PCスキル:Word(文書作成)、Excel(ピボットテーブル、IF関数)、Access
  • 使用ソフト:勘定奉行、SAP、弥生会計、Salesforce
  • 業務改善:マニュアル作成による標準化、ペーパーレス化によるコスト削減

【エンジニア・技術職の場合】

環境と技術の幅広さを網羅します。

  • 言語:PHP、Ruby、Python、Go
  • フレームワーク:Laravel、Rails、React
  • インフラ・DB:AWS、Docker、MySQL
  • 開発手法:アジャイル、スクラム

スキル欄の配置場所で印象が変わる

フォーマット内のどこにスキル欄を配置するかによって、アピールの強さが変わります。

アピール度「高」:職務要約の直下

エンジニアや専門職など、スキルマッチが採用の絶対条件となる職種では、職務経歴(社名リスト)よりも上にスキル一覧を持ってきます。ファーストビューで「条件を満たしている」と思わせることで、その後の経歴詳細を興味を持って読んでもらえます。

アピール度「中」:職務経歴の後、自己PRの前

営業職や事務職など、経験の流れや実績が重視される職種では、経歴詳細の後に配置するのが一般的です。経歴を読んだ後の「まとめ」として機能し、自己PRへの根拠として繋げやすくなります。

職務経歴書のスキル欄は、あなたの能力の「見出し」です。適切なフォーマットを選び、情報を整理して記載することで、書類選考の通過率は確実に高まります。自分の持っている武器を正しく並べ、採用担当者に「会ってみたい」と思わせる書類を作成してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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