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医療事務の職務経歴書フォーマット完全ガイド。採用担当者が評価する書き方と必須項目

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医療事務は人気職種であり、一つの求人に多くの応募が集まることも珍しくありません。そのため、未経験者・経験者問わず、書類選考の段階で「即戦力性」や「適性」を明確にアピールする必要があります。しかし、一般的なオフィスワーク向けの職務経歴書フォーマットをそのまま使うと、医療機関が知りたい情報が抜け落ちてしまう可能性があります。ここでは、医療事務に特化した職務経歴書のフォーマットの選び方と、採用担当者の目に留まる具体的な書き方のポイントを解説します。

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医療事務に最適なフォーマットは「Excel」形式

職務経歴書の作成にはWordとExcelのどちらを使うべきか迷う方が多いですが、医療事務に関しては「Excel(エクセル)」での作成を強くおすすめします。

理由は、医療事務の実務においてExcelスキルが必須となる場面が多いからです。患者様のデータ管理、統計資料の作成、備品管理など、表計算ソフトを使用する頻度は高く、Excelできれいに整えられた職務経歴書を提出すること自体が、基礎的なPCスキルの証明になります。

フォーマットの形式は、直近の経歴から過去に遡る「逆編年体式」を選びましょう。医療機関は即戦力を求めているため、直近でどのような診療科に勤め、どのようなレセプト業務(診療報酬請求事務)を行っていたかが最初に目に入る構成が好まれます。

採用担当者が必ずチェックする3つの必須項目

医療事務の採用担当者(事務長や院長)は、単なる勤務期間だけでなく、業務の「質」と「量」を見ています。フォーマットの「職務内容」欄には、以下の3つの情報を必ず数字や固有名詞を用いて記載してください。

  1. 医療機関の規模と診療科勤務していた病院やクリニックの「病床数」「1日の平均来院数」「標榜している診療科」「医師・スタッフの人数」を明記します。これにより、どれくらいの忙しさの中で業務をこなしていたかが伝わります。
  2. 担当業務の範囲(レセプト経験の有無)単に「医療事務全般」と書くのはNGです。「受付・会計」「クラーク業務」「レセプト作成・点検」「返戻・減点対応」など、どこまで任されていたかを細分化して書きます。特にレセプト業務を一人で完結できるか、点検のみかという点は、給与査定にも関わる重要項目です。
  3. 使用可能なソフト(レセコン・電子カルテ)使用経験のあるレセプトコンピュータ(レセコン)や電子カルテのメーカー名・機種名を記載します。応募先のシステムと同じであれば、教育コストがかからない即戦力として大きなアドバンテージになります。

【経験者】即戦力と正確性をアピールする書き方例文

経験者の場合は、業務のスピードと正確性、そしてクリニック運営への貢献度をアピールします。

例文

【職務要約】

内科・小児科クリニックにて5年間、医療事務として従事。1日平均80名の外来受付から会計、月間約1,000件のレセプト統括までを担当しました。正確な請求業務を心がけ、返戻率を0.5パーセント以下に維持しました。また、電子カルテ導入プロジェクトのリーダーを務め、業務効率化に貢献しました。

【活かせるスキル】

  • レセプト業務(作成、点検、総括、返戻対応)
  • 対応可能科目:内科、小児科、皮膚科
  • 使用経験ソフト:ORCA、富士通HOPE
  • PCスキル:Excel(関数による統計資料作成)、Word(院内掲示物作成)

【未経験者】PCスキルと接遇力をアピールする書き方例文

未経験から医療事務を目指す場合は、前職での事務処理能力(PCスキル)と、患者様に寄り添える接客スキル(ホスピタリティ)をアピールします。

例文

【職務要約】

一般企業の営業事務として3年間勤務し、顧客からの電話応対や受発注データの入力業務に従事しました。正確かつ迅速な入力を得意としており、月間300件の伝票処理をミスなく遂行しました。現在は医療事務講座を受講中で、診療報酬請求事務能力認定試験の取得に向けて学習しております。前職で培った「事務処理能力」と「丁寧な対応力」を活かし、貴院の患者様に安心していただける受付対応を目指します。

【活かせるスキル】

  • PCスキル:Excel(VLOOKUP関数、ピボットテーブル)、ブラインドタッチ(10分間1,000文字)
  • 接遇スキル:電話応対、クレーム一次対応、来客対応
  • 資格:医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)取得予定(202x年x月)

医療事務の職務経歴書で気をつけるべきポイント

医療事務は、患者様の命や健康に関わる現場で、個人情報を扱う仕事です。そのため、フォーマットの見やすさ以上に「誤字脱字がないか」が厳しくチェックされます。一文字の間違いが重大な医療過誤や請求ミスにつながる可能性があるため、書類作成における注意深さは実務適性そのものです。

また、自己PR欄では「勉強させていただきます」という受動的な姿勢よりも、「正確な業務で医師や看護師をサポートしたい」「患者様の待ち時間を少しでも減らしたい」という、医療チームの一員としての貢献意欲を伝えることが採用への近道です。Excelフォーマットを活用し、あなたの実務能力が見やすく整理された職務経歴書を作成してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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